カラフルな魔女に学ぶ
御年89歳とは思えない!
現役の絵本作家、カラフルな魔女と呼ばれる角野栄子さん。
あの「魔女の宅急便」の原作者であり、小さなおばけシリーズなどの絵本でも有名な方ですよね。
東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。
角野栄子オフィス オフィシャルサイトより
代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチのちいさなおばけ」シリーズ、「リンゴちゃん」「ズボン船長さんの話」。18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人3人目として受賞。
以前から彼女のドキュメンタリーや特集の番組などを見ていて、
そのパワフルでいて自然体の生き方が素敵で興味があって。
今日はそのエイジレスな生き方から、生き生きと年を重ねるヒントを紹介します!
角野栄子さん 魅力ポイント3つ
カラフルで楽しいファッション!
自分が生き生きとすることを優先 好きな仕事で生涯現役
カラフルで楽しいファッション
グレーへアにおかっぱ。赤い眼鏡がトレードマークの角野さん。
そのカラフルで楽しいファッションのコーディネートを担当しているのが、娘である作家・翻訳家のくぼしまりおさんです。
「カラフルな洋服は、着ている人を楽しい気持ちにしてくれます」と語るくぼしまさん。
年配の方のファッションといえば、黒っぽい色や茶色など地味な色味を選びがち。
でも角野さんのファッションは、そんなものとは無縁!!
見ているだけで元気になちゃうような、ピンクや赤、黄色にブルー・・・
どんな色だってOK♪
またグレーへアがどんなカラーも着こなせてしまう。
くぼしまさん曰く
「明るい色を選んだほうがこなれた感じも演出できるし、実年齢より若く見えるんです。」
たしかに、実は明るい色ってそれだけで若く見えますよね
私の母も今年で85歳になるんですが、元々服飾のオーダーのお店をしていたこともあり、
今も地味色とは無縁のファッションをしています!
角野さんと同じくグレーへアなので、オレンジやグリーンや花柄を好み、
デイサービスでもおしゃれなおばあさんで有名になっているようです笑
いくつになってもおしゃれを楽しむココロをもつことが若さの秘訣なのかもしれません。
好きな仕事で生涯現役
角野さんは、実は作家としては遅咲き。
35歳で作家になったのも、「ブラジルでの生活のことを書いてみたら」という恩師の一言がきっかけ。
「小さい頃から本を読むのは好きでしたけど、自分が書く側になるなんて全く思ってもいませんでした。」
とご本人が言うように、そこから約50年ずっと書く仕事を続けていらっしゃる。
ほんの少しの勇気が、人生をがらりと変えてしまうんですね。
好きなことを見つけられて、それを仕事にできたという意味では、私の人生はとても幸せなものだと思う。
だから、まずは自分の好きなものが何か分かる人間になること。それが、幸せに生きるための一つの手がかりではないかしら。
でも、世の中、必ずしもそんな恵まれた人ばかりじゃあないかもしれない。自分の仕事を好きになれなかったり、やりがいを感じられない人もたくさんいます。
だからと言って自分の仕事を放棄しても、事態は何も変わらない。
だったら、目の前のつまらないと思える仕事の中から、どうやったら楽しめるところを見つけられるか、そのために心を動かしてみるといいんじゃないかしら。
そこで必要になるのが、想像力ね。私、想像力って人間が持つ一番の魔法だと思うの。
WomanType『魔女の宅急便』角野栄子さんが教えてくれた、誰もが使える“人生を変える魔法”―より
好きなものを仕事にできたら、それは最高に幸せなことですよね。
私自身、好きなものを仕事にしてはいるものの、
とはいえ常にやりたいことができているわけでないので、悩む時はあります。
しかも年齢を重ねるほど、どこかあきらめというか、もう無理かも・・・って思うことも。
でも角野さんの言葉を聞いていると、なんで自分で自分をつまらなくさせてるんだろうって思うんです。
いまの仕事の中から、どうやったら楽しめるかを常に考える!
これがすべてにおいて大事なんだって思います。
すべてが順風満帆なわけではなく、それを乗り越えたからこその格言なんですよね。
今も物語を書き続けている理由を聞かれて、「答えは簡単。好きだから、ただそれだけです。」
そう答えられる角野さんに憧れますね。
自分が生き生きすることを優先
角野さんは「誰よりも自分が楽しむこと」をモットーに大好きな執筆を続けてきた角野さん。
せっかく生まれてきたんだもの、楽しく生きなくちゃ。
私は人の同情を買いたいときだけ「もう歳だから」って言うんだけど、実際のところ、自分が年齢を重ねたなんて考えたことがないの。いまだに自分のことを18歳くらいだと思っているところがある。
若い人と話をしているのも楽しいし、周りの人たちは誰も私を年寄り扱いしないから、一緒に歩いていても全然スピードなんて合わせてくれないし、荷物だって持ってくれないんです(笑)。
でも、それがいいの。
自分から「歳だから」なんて言って年齢のせいにしていたら、少なくとも光はないわよね。
WomanType『魔女の宅急便』角野栄子さんが教えてくれた、誰もが使える“人生を変える魔法”―より
よく食べ、常に笑みを絶やさない角野さんはよく
「自分が生き生きしなければ、生き生きとした物語は書けない」と語ります。
育児中も、子供のために自分を犠牲にするという考えではなく、
お母さんがワクワクして自分自身を輝かせていられたら、それが子どもにとっても、いいんじゃないかしら。
と言い切ってしまう強さ!!
どんな時も自分自身を、自分の人生を大切にできるからこそ、
周りの人たちも幸せにできるんだと思させられました。
まとめ
最後に年齢を重ねることへの恐怖をなくす、角野さんの格言を紹介しましょう。
「確かに死ぬのは大変なことですし、うまく死ねたら、それに越したことはないけれど、考えても仕方ないわね。なるようにしかならない、という腹の括り方が出来るようになっていますね。私の経験上、人の悩みの80%は通り越し苦労ですから!」
「年をとってから、“あれ、やることがない!”という状況にならないようにした方がいいわね。年を重ねるって、楽になるもんですよ。むしろ楽しくなるんじゃないですか。」
LEE 映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』インタビューより
89歳にして衰えることのない、あふれんばかりの好奇心と冒険心!
見習いたい、とりいれたいことばかり!
人生は一度きり!楽しまなくちゃ損!
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