二ノン・ド・ランクロ夫人とは?
皆さんはニノン・ド・ランクロという女性をご存じですか?
彼女が70歳の時、まるで30歳にしか見えないと、かのルイ14世が「我が国の奇跡」と称えたという女性。
79歳の彼女に若い僧侶が夢中になり、恋人になったという逸話も。
今日はそんな伝説のような逸話をいくつも持つ伝説の女性の、かっこよすぎる生き方とその美容法を紹介します。
フランスの作家・高級娼婦・芸術のパトロン!
17世紀にフランスに生まれ、若くして両親ともに他界した彼女は一度は修道院に入りますが、自らの意思で退去し、独立して生きることを決意。
彼女はその美貌のみならず、文筆や理財の才にもたけておりサロンの人気者になります。クルチザンヌ(高級娼婦)だった彼女ですが、常に相手は自分で選べる自由度も持っていました。自分で独立して生活できる収入をもつことで、愛人として囲われるような立場にはならず、時の権力者であるリシュリュー枢機卿が彼女を愛人にしようと莫大な金をちらつかせても見向きもしなかったという逸話も残っているほど。
その美貌と知性はヨーロッパ周辺に知れ渡り、スウェーデンの王族も面会に来るほどだったといいます。彼女の教養や先進的でクリエイティブな考えは、多くの文人や芸術家を惹きつけ、当代一のサロンとなります。
40代にはクルチザンヌを引退し、その後も上流人士たちとの交流を楽しみながら、悠々自適な余生を送りました。
彼女のサロンに出入りしていた人がなんともすごくて、モリエール、ロシュフコー、ファントネルといった当時のフランスの名立たる文士達と交流や支援を行っています。教科書でもおなじみのかのヴォルテールについては彼が幼いころからその才能を見抜き、彼女の死後に書籍代を遺贈しています。
この時代に知性と品性、美貌と才覚で最後まで自主自立を貫いた女性。
ほんとにすごい女性ですね!
ランクロ夫人の格言
彼女は多くの名言や格言を残しています。
「軍隊を指揮するよりも、愛を育む方がはるかに多くの才能が必要だ」
「食料の備蓄には注意すべきだが、楽しみの備蓄はすべきではない。楽しみは日々集めるべきである」
「目を奪うほど美しいものが、いつも善いものとは限らない。 しかし、善いものはいつでも美しい。」
「恋愛においては、恋をした振りをする方が、本当に恋する人より成功する」
こうした言葉からも、彼女の卓越した知己と経験から得た知識がうかがえます。
恋多き女性でモテモテだった彼女ですが、一度に複数の人を愛するといったことはしなかったんだそうです。
「常に大勢の崇拝者がいたが、一度に愛人は一人しかいなかった。現在の愛人に飽きると、彼女は率直にそう告げて別の愛人を見つけた。しかし、この淫乱女の権威は強大で、成功したライバルと仲たがいする男は誰もいなかった。親しい友人として訪問を許されるだけで、とても喜んでいた」と
ニノン・ド・ランクロ フリー百科事典『ウィキペディア』より
サン=シモンは書いている。
彼女がフった相手はもちろん、別れた相手にすら恨まれることなくその後も付き合える女性って。現代におきかえても該当者が浮かびません💦
若さの秘訣は首にあり
そんな彼女の美しさの秘訣はなんだったのでしょうか?
それが首を中心としたマッサージ!
その美貌が有名だったとはいえ、17世紀のランクル夫人の美容法がなぜ現在に伝わったのか?
実はアメリカ人経営者のベンネット氏が彼女に関する資料を研究し世に広めたことで、彼女のアンチエイジングの秘訣が伝わることに!
まずはランクル夫人が日々実践していたという方法を紹介します。
①息を吸いながら首を後ろにいけるところまで倒します。
②あごを天井方向に引き伸ばすようにしてさらに喉を伸ばす。
③息を吐きながらゆっくり戻す。
これを普通に呼吸するタイミングで繰り返す。初めは10回くらいから100回くらいを目指して。
ランクル夫人の美容法研究し、さらに磨き上げたベンネット氏。
数々の病を患い、50代にして70代に見えるほど老けて見えた彼は一念発起して若返りを研究。その過程でランクル夫人にたどり着いたわけですが、そうしたあまたの研究の結果、72歳にして30代に見えるようになったというんですからある意味執念ですよね(笑)
ランクル夫人の美の秘訣を研究した彼が導き出した美容法も紹介しますね。
【首をさする方法】
①まず手のひらにオイルをつけて、上下に20回こすり合わせる。
②首の右側をやるときはやや左に首を傾けて、右手のひらをぴったりつけた状態でのど仏からあごにむけてさする。(5回〜50回)
③左も同様に、右に傾けて左手でさする。(5回〜50回)
【首をさする方法】
①まず手のひらにオイルをつけて、上下に20回こすり合わせる。
②耳の前後に指を置いて、人差し指と中指で耳をはさむように下から上に優しくさする。(5回〜50回)
首には新陳代謝を促す甲状腺があり、さらに耳裏のリンパ液を流すことで、髪や肌に艶を与え、美しい肌が維持できると考えられます。
初めから50回はなかなかキツイと思いますが、まずは少ない回数からでもOKです。
少しづつ増やしていければ( ´∀` )
まとめ
正直初めは、70歳にして30歳に見えるなんてすごい人がいたもんだと、そこに興味があったんです。でも彼女のことを調べていくうちに、その生き方や人生に俄然興味が沸いてしまって。
サロンでは時の文士達から常に意見を求められたという彼女。博識でありながら柔軟で先進的な思考、そしてその会話はウィットに富んでいたというんですから、最高に素敵な女性ですよね。年老いてなおも美しかったというのは外見だけでなく、その内面からにじみでるものだったのかもしれません。
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